2016年3月31日木曜日

アンティークの力 レストアの話


いつもいつも何年仕事をしても、この瞬間には感激させられます。
もはやこの瞬間の為に働いている様な気さえします。
仕事の後のビール!!?の様な?

アンティークの魅了の一つに私は蘇る力をとても感じます。
沢山の人に座られて触られてすり減った座面や背もたれ、勿論ぐらつきもあります。
しかし、誰にも役目を終えたと捨てられず、今日まで生き延び海を渡りここへやってきたキッチンチェア。
もうそれだけで可愛くて仕方有りません。

そのチェアが、また長く可愛がられるために再びお化粧をします。
ぐらつきは一旦バラし組み直します、そこにお化粧(着色&ワックス)をすると、生き生きとした顔をみせてくれます。
勿論お化粧前の顔が好きな方もいらっしゃいますので、そこは好みに応じたレストアを致します。
しかし、個性を無くす様なお化粧はしません。
アンティーク、和洋問わず生き抜いた物にはその力があります。

そして、新しいオーナー様の元更に個性を育み、5年後10年後と又お化粧させて頂きたいと思っています。